今日は顔面神経麻痺による「ワニの涙症候群(涎症)」に鍼施術が効果的な理由を説明します。
まず【ワニの涙症候群】とは?
ワニが食事をする際に涙を流す様に見える事から、顔面神経麻痺の方が食事の際など唾液が出る時に一緒に涙も出てしまう事を言います。
この症状は顔面神経麻痺を患った方が経験する症状で、食事の際に唾液腺と共に涙腺が刺激されてしまい涙が出てしまいます。
この症状により、困っている方から「鍼施術で改善しますか?」というお問い合わせがきます。
実際、鍼施術で改善する事はありますので、今日はその根拠を説明したいと思います。
【なぜ鍼施術でワニの涙症候群が改善するのか】
1. 顔面神経の回復促進
顔面神経麻痺によって顔面神経に障害が起こると、涙腺や唾液腺のコントロール回路が乱れ、ワニの涙症候群が発症します。鍼施術をする事で神経麻痺を正常に回復する事ができます。
2. 自律神経の調整
鍼施術は自律神経を整える効果があるので、過剰な涙の分泌を抑制する事が出来ます。自律神経のバランスを整える事で、涙腺を正常な働きに戻す事が出来ます。
3. 血行促進と炎症軽減
鍼施術は血行の促進と循環を良くする効果があります。顔面神経麻痺の原因は血行不良が関係していることが多く、鍼施術により、血行が改善されて神経の回復が早まり、顔面神経の修復もサポートします。
4. 神経伝達物質の分泌促進
鍼施術は、神経伝達物質の分泌を促すことも知られています。これにより、神経の再生や修復が進み、麻痺した顔面神経の回復を助けます。
5. こわばりの緩和
顔面神経麻痺は筋肉のこわばりを伴います。鍼施術はこわばりを和らげる効果もあり、顔面神経がスムーズに回復する際に正常な機能を取り戻すための環境が整います。
6. 個別の症状に対応
鍼施術は顔面神経麻痺による症状に特化した手技が可能です。専門の鍼師が患者さんの状態に応じてオーダーメイドの鍼施術を行うことで効果を最大化することができます。
結論
顔面神経麻痺によるワニの涙症候群に対して鍼治療は、神経の回復促進、自律神経の調整、血行促進、炎症の軽減、神経伝達物質の分泌促進など様々な方面から作用し、症状の改善が出来る可能性が高いとされています。鍼施術を受けることで、ワニの涙症候群の症状が軽減する手助けを致します。

秋山 俊之(あきやま としゆき)

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