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当院には突発性難聴の患者さんがステロイド治療をしても回復せず、鍼治療を受けに来院されます。

鍼治療での突発性難聴の回復過程は、通常は以下の様になります。

1. 初期状態と治療開始

• 患者さんは突発性難聴の為に深刻な聴力低下が起こり、病院でのステロイド治療を試みますが効果が見られず、思う様に回復が進まない状態です。
• 鍼治療を始めた際、まずは症状の緩和をす目的とした治療を行います。初期の鍼治療はカラダの乱れたバランスを整え、首肩まわりの筋肉を解して内耳への血行やリンパ液の流れを促進し、ストレス緩和なども行われます。

2. 血流と神経機能の改善

• 鍼治療によって耳まわりの血流が改善され、内耳への栄養供給が促進されます。これにより、聴力回復のために必要な細胞の修復がサポートされます。
• 内耳は非常に血流が少ない部分なので、血行の改善がとても重要です。また、鍼は自律神経を整える効果もあるため、耳の神経機能をサポートします。

3. 回復の兆しが見られる時期

• 鍼治療を定期的に継続する事で、患者さんの耳の圧迫感や耳鳴り、反響が軽減され、少しずつ聴力の改善が見られてきます。
• 鍼治療は即効性があるわけではなく、継続的に施術を受けることで、ダメージを受けた耳の神経細胞の修復と再生を促進します。

4. 治療の継続と回復

• 改善が見られて来ると、患者さんの治療に対する信頼が高まり、さらに治療を続ける意欲が増します。鍼治療は定期的に続けることで効果が徐々に現れて来ます。
• 通常は数週間から数ヶ月の治療が必要ですが、その期間には回復過程で聴力回復や耳鳴り、反響、耳の詰まりの軽減が期待できます。

5. 回復の評価と最終的な成果

• 鍼治療を定期的に続ける事で難聴症状が着実に改善され、最終的には聴力の回復が見られます。
• 鍼治療による効果を最大化するためには、症状の程度や進行具合に応じた適切な治療計画と頻度が重要となります。

まとめ

• ステロイド治療後に回復が見られなかった場合でも、鍼治療によって血流や神経機能が改善され、聴力回復が期待できます。
• 鍼治療は難治症状でも治療を重ねていく事で、段々と効果を上げていく治療法です。継続的な治療が回復に不可欠な症状でも、回復に向けて柔軟に対応していきます。

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秋山 俊之（あきやま　としゆき）

鍼灸マッサージ師（国家資格）、パーソナルトレーナー、元プロボクサー。 『経絡鍼施術』と『超音波エコー鍼施術』を得意とし、自律神経失調症や、理由のわからない体調不良の患者を数多く診る。 スポーツ選手のケアサポートも行っており、中高年世代の健康増進、ダイエット、リハビリトレーニングなどの指導も数多く行っている。

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